ほのかにアートな東京ライフ。都内でわさわさ働くまりもの日記。趣味は海洋生物、フランス系芸術、音楽、写真。Copyrigt-©lamusique All Rights Reserved. lamusique@excite.co.jp


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月夜のセンチメンタル・バカ

月夜が綺麗で泣いた。

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群青色の空、薄雲のオブラートの向こう側には繊細な光を放つにび色の月。牛車の使いが呼んだなら、私は迷いなく飛び乗って月光の中へと吸い込まれてしまったと思う。

25時を刻む凍てつく夜、迎えもよばず、月灯りの差す道を一時間泣きながらひたすらに歩いて帰宅した。こういうセンチメンタル・バカにつける薬はない。さっきから鼻水がとまらない。バカも風邪をひくらしい。







進め歩めよと背中を押す時の流れと、初秋から立ち止まったままの気持ちが乖離していく。許されるなら立ち止まったままでいたい、許されるなら脚を三角にまげていじけていたい。

「宇宙は大きい、クヨクヨするな」と人は言うけれど、遠くで瞬く巨大惑星アンタレスよりも、川辺を舞う小さな蛍のお尻が燃えさかる日もあるんだと反駁する。物事の価値はいずれも自身の判断によってなされるもので他人に指示されるものではない、と考えるものの、当の本人が「その事柄」そのものの捉え方を決めかねているのだから、いつまでもまとまりがつかない。

つまり、私はまだ故人の死を受け入れることができない。どのように受け止めることができるのか、いまだに答えが出ない。そしてこれは、一寸のバカバカしさもセンチメンタリスムも介在しない純粋で物理的な悩みとして私に覆いかぶさっている。

ああ、そしてどんなに悩める時も鼻水は粛々とその流れをとめないのだ。
チーン!
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by lamusique | 2009-12-29 02:18 | 本日のまりも