ほのかにアートな東京ライフ。都内でわさわさ働くまりもの日記。趣味は海洋生物、フランス系芸術、音楽、写真。Copyrigt-©lamusique All Rights Reserved. lamusique@excite.co.jp


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カテゴリ:読書( 17 )

USHI ひきこもごも

「日本は柔軟性がない、日本にはガッカリした」と、語気を強める一県知事の表情に見入る。

果たして日本は一農家をも守れない国なんだろうか。強固な意志を貫いた時代があったからこそ今の日本はある、同時に、その頑固さ故に自らの首を絞めることがあるのかもしれない。

種牛を失うことになる農家を、個人的にはとても気の毒に思う。また一方で国を管理し、守る立場にある「優れた政治家」が優先すべきは全体の統制を図ることにあるということも容易に理解できる。

いたたまれない。



最近、ファンドマンに勧められるがままに「ヘッジファンドの懲りない人たち」を購入した。これを読めば俺の仕事が少しは分かるようになると思う、というセリフつきだったが、読みきったアカツキには本当にそういう気持ちになれるのでしょうか。(←まださっぱり分からない人)

書物をザザっと斜め読みしたところ、「賢明な投資判断をするための読書」という項目がちょっと面白かった。そういえば私の周囲にいる”賢い人”たちはジャンルを問わずよく本を読んでいる。私はさっぱり読まなくなってしまったなあ。時々純文学の活字を渇望することはあっても、ビジネス啓発本や経済本は、会社を出た瞬間から目に入らなくなってしまう。

とりあえず、書物が指摘する、「知能指数低下の原因となる過剰なEmailのやり取り」はほどほどにしようと思う。正直、もう手遅れだと思うけど。なはー。

ヘッジファンドの懲りない人たち(日経ビジネス人文庫)

バートン・ビッグス / 日本経済新聞出版社


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by lamusique | 2010-07-17 23:21 | 読書

踊るなら。

スペイン領であった国に長く住んでいたせいか、ラテンのリズムには身震いするような戦慄を覚える。ギターの音、バンドネオン、正確なリズムを刻む手拍子、力強い掛け声を聞くと、背中から首筋にかけてぞくぞくとして、このまま音と情熱の渦に飲み込まれてラテンの地へ連れ去られてしまいたいと思う。

実は随分と昔から興味はあったのだけど、最近とみにラテンダンスを踊りたいと思うようになった。しかし、踊りには苦手意識がつきまとってどうも踏ん切りがつかない。

おさない時に母のたっての願いでバレェを習い始めたものの、スキップが出来ないという運動神経の悪さから(+ゲイの先生の真っ青なアイシャドゥが美意識にあわなくて)すぐに止めてしまったことがトラウマとなっている。

妹が数年遅れでバレェデビューし、ふわふわのチュチュを揺らしながら飛び跳ねたり足を曲げたりしているのを素敵だと思いながらも、私自身はどうしてもその世界に足を踏み入れることがなかった。スキップができないなんて格好悪い上に恥ずかしいのだ。

しかして昨今、恥らい深い乙女はもはや恥じも外聞もない妙齢のお姉さんとなり、いよいよ運動音痴を気にせず踊りを習おうという気になっている。習うならどちらにしよう。

たとえばフラメンコ。


ああ、やはりこれ。この旋律。狂おしい表情。情熱を確かめるように力強く足で刻まれるリズム。(足が短くなりそう)

たとえばアルゼンチン・タンゴ。


どちらも魅力的だ。

でも、踊るなら、タンゴがいいかな。

互いの足並みを揃えながら少しずつ前にすすむ、ときに交差させて、丸く寄り道を描いてはまた進む。音楽を聴きながら、互いを見つめながら、リズムで言葉を交わしながら二人のダンスを描く――。願わくばこれからの人生を、そうやって素敵に生きていきたい。
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by lamusique | 2010-02-28 22:50 | 読書
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朝露を宝石のようにまとう葉の美しいこと。
昨夜の豪雨が残した一寸の贈り物。




あの人が酒を浴びるように飲み、そのうち話のつじつまが合わなくなってくるのは非常に良くないと思ったので、脳みそのことを考えて少しはひかえるようにとたしなめてから床についた。この日も、いつもの通り寝物語にと枕元においてある万葉集をひらいてみると、「賢しみと物いふよりは酒の見て酔泣きするしまさりたるらし」(賢者ぶってものを言うよりは、酒を飲んで酔泣する方がましであろう)というウタに出会い、思わず苦笑した。

「生者ついひもし塗るものにあれば今の世なる間は楽しくをあらな」(生きているものは、ついには死ぬものであるから、この世に生ある間は楽しくありたいものだ)――これもまた酒を賛むるウタとして紹介されていたが、この際酒でなくともなるほどと勇気付けられる一首であると思った。
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by lamusique | 2009-07-20 06:08 | 読書

長所と短所

「・・・私は闇の中に横たわっていた。或いは、原始宇宙のごとくただ闇自体として果てもなく拡がっていた」 雄高

解釈の正否は置いておくとして、私はどんな闇に有る時も、ただの一度として「ただ闇自体として」横たわったことがない、と思い起こしてみる。闇にいる、闇にいるゾ!と焦燥感に駆られ、歯をくいしばり、東へ西へと奔走し、髪を振り乱してがむしゃらにつきぬけようとするクセがある。私の悲しい長所であり、愛すべき短所なんやろう。
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by lamusique | 2008-03-16 21:53 | 読書

おお


先ほど某コンサル会社の戦略本を購入してみた。ざざっと読むと、当たり前のことがいかにも斬新で効率的なスタイルであるかのように書いてある。「金儲けの理論」を売る商売が成り立つうちは、世界も平和だ。理論は大事。でも留学する時にはケーススタディを中心に学べるところにアプライしたい。
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by lamusique | 2007-09-09 23:53 | 読書

『ひとり日和』

通勤電車の中で『ひとり日和』を読んだ。
芥川賞を受賞した一昔前の話題作だが、新聞や経済誌以外の活字に目を通すのは久しぶりだったので、一人の少女を主人公とする小説は新鮮だった。

帰宅してアマゾンの感想欄を見てみると、結構な数の批判コメントが寄せられていた。言われてみれば、その批判のすべてが的を射ているような気がしてくる。言葉が稚拙、人物の発言に深い意味がない、文学としての価値は低いといったようなことだ。

文学を一度でも研究対象として読んだことがある人にとっては、確かに少し物足りない作品かもしれない。金田さんの作品を始め、最近の芥川受賞作品に見る「今時の若者像」は上っ面を滑っているだけの印象をぬぐえないし、テーマは深いようでいて、審査員が言うほど深く掘り下げて書かれた作品だとも思えない。意地悪な言い方をすれば、今時の若者を理解しえないオジサン・オバサンの選考委員達が一生懸命背伸びをして「若者のことくらい分かってるんだから」と、選んだようにすら思えてしまう。

しかして。実は私は芥川賞の作品が少々軽くたって良いと思っている。読んだ人の琴線に触れる何かがあるのなら、それは書物として素晴らしいのだ。『ひとり日和』には随所にちょっとしたユーモアが見られたし、登場人物の話ぶりに独特の間があったことも気に入った。また、間損で不評を買っていた主人公の感情表現も理解できないでもなかった。何故こんな風にべた誉めるかというと、次の言葉に共感したから。

「見込みがなくても、終わりが見えていても、なんだって始めるのは自由だ。もうすぐ春なのだから、少しくらい無責任になっても、許してあげよう」


本来、私は見込みのないことには手をださない。例えば天文学者になるとか。そして終わりの見えている恋は嗅覚でもってはね除ける。例えば魅力を感じても深い関係に陥らないとか。だけど、実際の所私は何に対しても自由の身なのだ。良い結果が得られないにしても、経験したという事実が大切なのであって、才能がないと罵倒されたとしても好きなら天文学者を目指せばいいのだし、終わりが見えていたって好きならアタックすればいいだけの話。胸のうちにくすぶっている事柄も、言葉にしてはっきり明示されると雲間から陽がさすように物事はクリアになる。

小説として少し残念だったのは、主人公の言う「見込みがなく、終わりの見えている無責任な行動」が不倫を意味していたこと。自立・旅立ちを匂わせるシーンなのに、なんだかなあ。いい大人なんだし当人同士の好きにすればいいことなのだが、主人公がこれまでの恋愛でマイナス思考に苛まれ、親にも素直になれなかっただけに心配になってしまう。春――全ての始まりを意味する季節に、暖かな陽の光を受けて会いにいく人が既婚者だなんて、既に前途多難の様相を呈している。余計なお世話だが、彼女の「ひとり日和」が今後も続きそうで、若者の小説なのに救われないなあと思ってしまった。あるいは・・若者だからこそ得られる自由なのかもしれないのだが。
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by lamusique | 2007-07-28 00:01 | 読書

導きうるもの

人生は一瞬にすぎず、人の実質は流れ行き、その感覚は鈍く、その肉体全体の組み合わせは腐敗しやすく、その魂は渦を巻いており、その運命ははかりがたく、その名声は不確実である。

一言にしていえば、肉体に関するすべては流れであり、霊魂に関するすべては夢であり煙である。人生は戦いであり、旅の宿りであり、死後の名声は忘却にすぎない。
しからばわれわれを導きうるものは何であろうか。

一つ、ただ一つ、哲学である。

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『自省録』
マルクス・アウレリウス 
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by lamusique | 2007-06-04 06:42 | 読書

Paradise kiss

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ドコモでデータの移し変えを待っている間、矢沢あいの漫画を読んで時間をつぶした。

お洒落な雑誌もあったのだけど、疲れきった体に分厚い紙の塊はあまりに重い。
紙って樹木をスライスしたものだからね(?)。
厚みがあるってことは、それだけ分の材木を膝にのせてるってことなのよ。



さて。
マンガのタイトルはパラダイス・キス』。
漫画なんていつぶりだろうって重いながらボソボソ読み始めたけど、読みすすむうちになんだかはまっちゃって、ああ、この懐かしい恋愛の感覚!とテカテカした気持ちになった。

寡黙でニヒルで超イケメンでお金持ちでお洒落でしなやかな優しさをもつ男の人が自分だけを愛して不器用ながらもその想いをぶつけてくれるっていうこの恍惚感!
(・д・)いねえよ、そんな男。
と思うヒマすらなく、ただひたすらに「ああ、もしこれが私だったらアレヤコレヤ。」と妄想するこの幸福感!

漫画っていいよね。
ある意味、完全なる世界が構築されてる。



『パラダイス・キス』、タイトルも甘酸っぱくて絶妙。
『キスパラダイス』だと微妙にハレンチだもんね。いやはや。

いや、そんなことじゃなくて。
たとえばハッピーエンドが待っていそうになくても、心から大好きだと思える人が現れたなら、それはきっと一つの奇跡。躊躇わずに突き進んでみるべきなんだろな。
とびこんで見ようかな、たまには。

そんなこんなで、明け方近い週末の日曜日。
皆さんがキッスパラダイスな休日を過ごされますよう、心から祈りつつ眠りにつきます。
おやすみなさい。
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by lamusique | 2006-05-01 02:15 | 読書

音楽

三島由紀夫の『音楽』に音楽を感じることができなかった中学時代。
今は亡き作者の本意をくみとるなど、およそ私の能力の及ばないところなのだけど
今なら、あれが奏でる”音楽”を僅かにでも感じとることができるだろうか。


このところ、プッサンの絵にむしょうにひかれる。
絵にひかれる、というより、彼の心情に興味があるのかもしれない。
言葉を、物語を綴るように描く、一人の画家の哲学に。
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by lamusique | 2006-04-11 01:22 | 読書

紅天女を能舞台で。

↓超大作マンガ『ガラスの仮面

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このマンガに出てくる『紅天女』という劇が、なんと東京の国立能楽堂の能舞台で再現されるとのこと。

公演日は2月の末。
「あ~それ~、しっかり稽古せんかいなぁ~、ポコペンポコペン!」
なんていう感じになるんでしょうかね。楽しみです。

日本の古典芸能は面白い。
歌舞伎なんかは芸能すったもんだニュースでよく話題になるけど、実は文楽(人形劇)なんかも中々オツで、人情味あふれる昔物語から男女の愛憎劇まで見事に表現されていて面白い。新春初舞台がお勧めだけど、今やってる演目も楽しそうなので是非ご覧あれ。

それにしても、日本の漫画ってレベル高いよね。
実は、日本漫画学会って言う真面目な学会もあるんだよ。
美術史や芸術学の側面から漫画をとらえようっていう学問なんだけど、こうなってくるともう親も滅多な事じゃ叱れませんよ。「これ、漫画ばっかり読んで!」と切り出しても、「研究中だい!」なんていわれちゃったらモウ。笑
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by lamusique | 2006-02-20 21:36 | 読書