ディック・ブルーナ氏(ミッフィ展)
2006年 09月 19日
Miffy50年展を見てきた。
可愛くて感動した。
家族愛にあふれていて泣きそうだった。
キャラクターが全部丸っこいので、自分が丸いのも良いように思えてきた。
ひっくるめて、満足度90%。
以下、 『ちいさなうさこちゃん(ミッフィ)』第一巻の冒頭部分。
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『NINJNTJE』
Op een grasveld bold met bloempjes stond een leuk wit huis
daarin woonden tweee konijntjes meneer en mevrouw pluis
『ナインチェ(ふわふわうさこちゃん)』
花でいっぱいの野原に素敵な白いお家が立っていました。
そこに二匹のうさぎが住んでいました。
ふわふわさんと、ふわ奥さんです。
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うさこちゃん(ミッフィ)の物語は、両親から生まれるところから始まります。
第一巻のストーリーは、ミッフィの誕生を全ての動植物が祝福し、家族三人がとても幸せな日を迎えた、というもの。巻を追うごとに友人が増え、家族が増えていくのだけど、このミッフィシリーズが国境や世代を超えて支持されるのは、キャラクターの愛らしさだけでなく、物語の根幹にある家族愛、愛の物語が人々の心を捉えて離さないからだろうと思いました。
・・・・。
だって、だってミッフィが婆ちゃんに手編みのショールあげたりするんだぜ?!! あっしは感動したんでさあ(つД`)ウワーン、いい話ダヨゥ!
☆
印象に残ったのは作者であるブルーナ氏の言葉。
「いつも、もうちょっといいミッフィーを描こう、と思っています。とにかくシンプルに。」
常によりよい作品を創り出すこと、これはいざ実践しようとすると、実はとても難しい。
自身の最高を求めて創作と破壊を繰り返し、それでもなお止まる事のない「よりよいもの」への魂の渇望は、芸術家が背負った宿命なのかもしれん。かといって、こうしたストイックさや生真面目さが芸術作品に対して良い影響のみ与えるかといえば、そうでもないから(鑑賞者に楽しみをもたらしたい場合は特に)やっかいなんだけど。
彼の言う「シンプル」は複雑の完成形だろうな。つまり、単純に"何も無い"という事ではなく、シンプルになるまでの過程が"目には見えないだけ"というような類の。憧れるねえ。
←こちらは1970年代のミッフィ。上のポスターが現在のミッフィ。姿形にちょっとした変化が見られます。
新しいものほど全体のラインが統一されて"シンプル"になったと言えそう。
てなわけで、ミッフィちゃん50歳オメデトウ(・∀・)!
by lamusique
| 2006-09-19 19:19
| 美術館めぐり